「持続化補助金は、申請したらどれくらい通るのか」「落ちたら、もう一度出せるのか」は、熊本で申請を考えている事業者の方からいちばんよく聞かれることの一つです。採択率は回によって変わり、うわさで聞く数字も人によってばらばらです。
この記事では、中小企業庁が公表している〈一般型 通常枠〉第17回〜第19回の申請数と採択数から採択率を計算し、不採択になったときの出し直しについて、第20回の公募要領(第8版)にもとづいて整理しました。
この記事のポイント
- 中小企業庁の公表では、第19回は申請16,576件に対して採択7,819件で、採択率は約47.2%でした
- 第17回は約51.1%、第18回は約48.1%で、直近3回はおおむね半分前後です
- 不採択でも、次の回に出し直せます。申請の制限がかかるのは、採択されて補助事業をした事業者です
- 審査結果の内容についての問い合わせには応じない、と公募要領に書かれています。出し直すときは、審査の観点に照らして自分で計画を見直します
公表されている申請数と採択数

〈一般型 通常枠〉の採択結果は、回ごとに中小企業庁が公表しています。公表されている申請数と採択数、そこから計算した採択率は次のとおりです。
| 公募回 | 受付締切 | 申請数(件) | 採択数(件) | 採択率(計算) |
|---|---|---|---|---|
| 第17回 | 2025年6月13日 | 23,365 | 11,928 | 約51.1% |
| 第18回 | 2025年11月28日 | 17,318 | 8,330 | 約48.1% |
| 第19回 | 2026年4月30日 | 16,576 | 7,819 | 約47.2% |
採択率は、採択数を申請数で割って、小数点以下第2位を四捨五入した数字です。第19回の結果は2026年7月29日に公表されました。
採択率はおおむね半分前後

直近3回の採択率は、47%から51%の間です。申請した事業者のおよそ半分が採択され、半分は不採択になっていることになります。
この数字は全国の合計で、商工会地区と商工会議所地区を合わせたものです。熊本県だけの採択率は公表されていません。また、採択率は回ごとに変わります。申請数が多い回もあれば少ない回もあり、予算や審査の基準も回によって違うので、「前の回が何%だったから今回も通る」とは言えません。
採択されても、予算の都合などで希望の金額から減ることがある、とも公募要領に書かれています。採択はゴールではなく、そのあとの見積書の提出、交付決定、補助事業、実績報告まで進んで、はじめて補助金が入ります。
落ちたら、次の回に出し直せる

不採択だった場合、次の回に出し直すことができます。公募要領で申請が制限されているのは、過去に持続化補助金で採択されて補助事業をした事業者で、補助事業が終わった月の翌月から1年が過ぎ、様式第14(事業効果および賃金引上げ等状況報告書)を出し終えるまでは申請できません。不採択だった事業者には、この制限はかかりません。
同じ回に申し込めるのは1つの事業者につき1つだけで、代表者が同じ複数の法人で同じ事業に申し込むこともできません。出し直すのは、次の回です。第20回の申請受付締切は2026年12月15日(火)17時で、商工会・商工会議所の事業支援計画書(様式4)の発行の受付締切は2026年12月4日(金)です。
出し直すときに見直すところ

公募要領には、採択審査の結果の内容についての問い合わせには応じない、と書かれています。審査は提出した資料だけで行い、ヒアリングもありません。出し直すときは、公募要領の「審査の観点」に照らして、自分で計画を読み直すことになります。
計画審査は、次の4つの観点で行われます。
- 自社の経営状況分析の妥当性(自社の製品・サービス、強みと弱みを適切に把握しているか)
- 経営方針・目標と今後のプランの適切性(強み・弱み、市場や顧客のニーズを踏まえているか)
- 補助事業計画の有効性(具体的で、客観的な事実にもとづき、売上高・売上総利益の増加が見込めるか。デジタル技術を有効に活用しているか)
- 積算の透明・適切性(事業に必要な経費か、計上・積算が正確で明確か)
このほかに、政策的な観点からの加点があり、重点政策加点と政策加点からそれぞれ1種類、合計2種類まで選べます。同じ区分から2種類以上を選ぶと加点審査の対象外になる、と書かれているので注意が必要です。
当法人では、不採択の計画を出し直すときは、上の4つの観点ごとに、根拠になる数字や事実が書けているかを1つずつ見直します。とくに、市場や顧客の分析と、売上高・売上総利益がどう増えるかの根拠が、客観的な事実で書けているかを確かめます。
よくある質問

熊本県の採択率は分かりますか?
熊本県だけの採択率は公表されていません。採択者の一覧は事務局が地域ごとに公表していますが、申請数は全国の合計しか公表されていないので、県ごとの採択率は計算できません。
不採択の理由は教えてもらえますか?
教えてもらえません。公募要領に、採択審査の結果の内容についての問い合わせには応じない、と書かれています。
前回と同じ計画のまま、次の回に出してもいいですか?
出すことはできますが、前回と同じ内容で通る保証はありません。回によって審査の基準や加点の項目が変わることもあるので、最新の回の公募要領に合わせて計画を見直してから出すことをおすすめします。
出典・参考
- 中小企業庁「小規模事業者持続化補助金〈一般型・通常枠〉第19回公募の採択事業者を決定しました」(ミラサポplus)
- 中小企業庁「持続化補助金〈一般型・通常枠〉第18回公募の採択事業者を決定」(ミラサポplus)
- 中小企業庁「小規模事業者持続化補助金〈一般型・通常枠〉第17回公募の採択事業者を決定しました」(ミラサポplus)
- 小規模事業者持続化補助金〈一般型 通常枠〉第20回公募 公募要領 第8版(商工会議所地区)
まとめ
中小企業庁の公表によると、持続化補助金〈一般型 通常枠〉の採択率は、第17回が約51.1%、第18回が約48.1%、第19回が約47.2%で、申請した事業者のおよそ半分が採択されています。回によって変わり、熊本県だけの数字は公表されていません。
不採択でも、次の回に出し直せます。不採択の理由は教えてもらえないので、審査の4つの観点に照らして計画を見直し、最新の公募要領に合わせてから出し直すことが大切です。
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ノーサイド行政書士法人は、熊本の補助金申請を支援している行政書士法人です(経済産業省の認定経営革新等支援機関)。前回不採択だった計画書をお持ちいただければ、審査の観点に照らして見直すところを一緒に整理します。
